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2-11. 騒音・粉じん測定の実施手順と報告書の読み解き方

  • yutofukumoto
  • 2025年8月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年8月22日

工場や建設現場において、騒音や粉じんの管理は労働安全衛生法および環境関連法規に基づき必須とされています。特に、長時間の騒音曝露は難聴などの健康障害を引き起こし、粉じんはじん肺や呼吸器疾患のリスクを高めます。そのため、定期的な測定と正確な報告書の読み解きは、従業員の健康確保とコンプライアンス遵守の両面で重要です。以下では、騒音・粉じん測定の実施手順と報告書の解釈方法を整理します。



1. 騒音測定の実施手順


騒音測定は、作業環境測定士が国家資格に基づき実施することが原則です。手順は以下の通りです。


・ 測定対象エリアを特定し、騒音レベルが高い機械や工程を把握する。

・ 測定点を作業場全体に均等に配置し、5~10点程度の代表点で測定する。

・ 測定器(騒音計)を作業者の耳の高さに合わせて設置する。

・ 稼働中の状態でA特性・時間率(等価騒音レベル)を測定する。


結果は「デシベル(dB)」で示され、基準値85dBを超える場合は聴覚保護具の使用や作業時間制限が必要となります。



2. 粉じん測定の実施手順


粉じん測定も作業環境測定士が実施します。主な流れは以下です。


・ 粉じんの発生源(切削、研磨、粉体投入など)を特定する。

・ 測定点を作業場の空間に配置し、吸引ポンプを用いて一定時間サンプルを採取する。

・ 重量法または光散乱式測定器で粉じん濃度を測定する。

・ 測定結果を時間加重平均濃度(mg/m³)として算出する。


特に石綿や特定化学物質を含む粉じんでは、基準値を超過しないことが強く求められます。



3. 報告書の読み解き方


測定後には報告書が発行されます。読み解きの際には以下の点を確認します。


・ 測定条件:日付、作業内容、稼働状況が正しく記載されているか。

・ 測定結果:各測定点ごとの数値が明確に示されているか。

・ 評価区分:作業環境が「第一管理区分(良好)」「第二管理区分(改善要)」「第三管理区分(要是正)」のどこに該当するか。

・ 提言事項:改善措置(換気装置強化、局所排気導入、保護具着用指示など)が明確に記載されているか。



4. 改善とフォローアップ


報告書の結果が基準を超えた場合は、直ちに改善策を検討・実施する必要があります。換気設備の増強や防音壁の設置、作業手順の見直し、個人保護具の義務化などが代表的です。その後、再測定を行い、改善効果を確認することが求められます。


騒音・粉じん測定は、単なる法令遵守のためではなく、従業員の健康を守り、職場環境の改善につなげる取り組みです。測定手順を正しく理解し、報告書を活用することで、安全で持続可能な職場環境を実現できます。

 
 
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