8-20. 2050年を見据えたEHS部門の進化と役割展望
- yutofukumoto
- 2025年8月20日
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更新日:2025年8月21日
2050年を見据えたEHS(環境・健康・安全)部門の進化と役割展望は、企業の持続可能性戦略と深く結びつき、従来の「リスク管理」から「価値創造」へとシフトしていくことが求められます。地球規模での脱炭素化や生物多様性保全、人権尊重といった国際的アジェンダが進展する中、EHS部門は企業経営における中核機能として位置づけられることになります。
第一に、環境面ではカーボンニュートラル実現に向けたイニシアティブが加速します。EHS部門はスコープ1・2排出量の削減だけでなく、サプライチェーン全体におけるスコープ3対応をリードし、再生可能エネルギー活用や循環型ビジネスモデルの推進を担います。2050年のカーボンニュートラル達成には、単なる数値目標の管理にとどまらず、革新的技術の導入や産業横断的な協働が不可欠です。
第二に、労働安全衛生の分野では、AIやIoTを活用した予防型マネジメントが標準化されます。リアルタイムモニタリングやデジタルツインを用いたリスク予測により、労働災害ゼロを目指す次世代の安全文化が構築されます。また、パンデミックや気候変動に伴う健康リスクに対応するため、EHS部門は従業員のフィジカル面とメンタル面の両立支援を含む包括的な健康経営を推進する役割を果たします。
第三に、社会的責任とガバナンスの観点から、EHS部門は人権デューデリジェンスや透明性の高い情報開示を担います。2050年に向けて、投資家や消費者は企業のEHS対応を評価軸とする傾向を強めるため、EHS部門は「企業価値を高める戦略部門」としての地位を確立することになります。
総じて、2050年を見据えたEHS部門の進化は、環境・社会・経済の三位一体での持続可能性を実現する推進力となります。リスク低減だけでなく、競争優位性の源泉としてのEHS戦略を描くことが、未来の企業成長において決定的な役割を果たすといえます。


