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3-17. サーキュラーエコノミーとEHS戦略の融合

  • yutofukumoto
  • 2025年8月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年8月22日

サーキュラーエコノミー(循環型経済)は、従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」モデルから脱却し、資源を可能な限り循環利用する経済システムを指します。EHS(環境・労働安全衛生・健康)の戦略と融合させることで、企業は法令遵守を超えた持続可能な経営を実現できます。特に、廃棄物削減、資源効率化、リサイクル推進は、EHS活動と密接に関連しており、両者を統合したアプローチが求められています。



1. サーキュラーエコノミーの基本原則とEHSとの共通点


サーキュラーエコノミーの基本は「リデュース(削減)」「リユース(再利用)」「リサイクル(再資源化)」の3Rに加え、「リペア(修理)」「リファービッシュ(再生)」などの概念です。これらは廃棄物処理法や省エネ法といったEHS関連法規制の遵守にも直結します。環境負荷低減を目指すEHSの取り組みと、資源を循環させるサーキュラーの概念は親和性が高いといえます。



2. 廃棄物管理と資源循環の強化


EHS戦略の中核である廃棄物管理は、サーキュラーエコノミーの実現に直結します。排出事業者責任の下で廃棄物を適正処理するだけでなく、リユース可能な部品や副産物を再資源化する仕組みを構築することが重要です。例えば、製造現場で発生する金属屑やプラスチックは、リサイクル業者との協業により新たな製品の原料へと循環させることが可能です。



3. 製品ライフサイクル視点でのEHS戦略


製品設計段階から有害物質の使用削減やリサイクル容易性を考慮する「エコデザイン」は、EHSの化学物質管理やRoHS指令対応と一致します。また、ライフサイクルアセスメント(LCA)を導入することで、製造から廃棄までの環境負荷を定量的に評価し、EHS活動と統合した改善策を講じることができます。



4. サプライチェーン全体での取り組み


サーキュラーエコノミーは単独の企業努力だけでなく、サプライチェーン全体の協力が不可欠です。調達先に対してEHS監査を実施し、資源循環や廃棄物削減の基準を共有することで、取引先も含めた持続可能なエコシステムを構築できます。これにより、企業は投資家や消費者からの評価を高め、ブランド価値向上にもつながります。



5. 経営戦略としての融合の意義


サーキュラーエコノミーとEHSを統合することは、規制対応やリスク低減にとどまらず、新たなビジネス機会の創出にも直結します。例えば、使用済み製品の回収・再販売モデルや、再生資源を活用した新商品開発は収益性と環境価値を両立させます。ESG投資家からの注目も高まる中で、サーキュラーとEHSの融合は競争優位性を確立する経営戦略といえます。



まとめ


サーキュラーエコノミーとEHS戦略を融合させることは、環境法令遵守や事故防止を超え、資源循環と持続可能な成長を両立させるための重要な経営課題です。企業は廃棄物削減や資源効率化を推進し、EHSマネジメントを強化することで、持続可能な社会に貢献しながら競争力を高めることができます。

 
 
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