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4-15. グローバル企業のベストプラクティスに学ぶEHS先進事例

  • yutofukumoto
  • 2025年8月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年8月22日

グローバル企業は、環境(Environment)、労働安全衛生(Health & Safety)、サステナビリティ(Sustainability)において先進的な取り組みを進めており、そのベストプラクティスは多くの企業にとって参考になります。法令遵守を超え、企業価値向上やステークホルダーからの信頼獲得につなげるEHS戦略は、今後ますます重要になります。ここでは、グローバル企業のEHS先進事例を整理し、日本企業が学ぶべきポイントを解説します。



1. グローバル企業におけるEHS戦略の特徴


多国籍企業は、各国の法規制の差異を超えた「グローバルスタンダード」を構築しています。ISO14001やISO45001といった国際規格をベースに、自社独自のEHSガイドラインを策定し、サプライチェーン全体に展開するのが特徴です。また、トップマネジメントがEHSを経営戦略に統合し、役員会で進捗をモニタリングする体制を敷いています。



2. 具体的なベストプラクティス事例


・ アップル社:サプライチェーンに対し厳格な環境基準と人権デューデリジェンスを課し、再生可能エネルギーの導入やカーボンニュートラル実現に向けたロードマップを公開しています。

・ ユニリーバ:持続可能な調達方針を明確化し、EHSデータを統合した「サステナビリティレポート」を毎年発行。投資家や消費者からの高い信頼を得ています。

・ トヨタ自動車:環境負荷低減に加え、グローバル全拠点で安全文化を徹底。ヒヤリハット事例のグローバル共有システムを運用し、事故防止に役立てています。

・ マイクロソフト:カーボンマイナス(排出量以上の削減)を目標に掲げ、EHSデータをAIで分析し、従業員の安全管理と環境負荷低減を両立させています。



3. 共通する成功要因


これらの企業に共通するのは、EHSを「コスト」ではなく「投資」として捉えている点です。透明性の高い情報開示、ステークホルダーとの対話、最新テクノロジーの導入、そしてグローバル一貫の基準運用が成功要因です。特にESG投資の拡大により、EHSは資本市場での評価を左右する重要指標となっています。



4. 日本企業への示唆


日本企業にとっての課題は、国内法規制にとどまらず国際基準を意識したEHSマネジメントを構築することです。特にサプライチェーン全体にまで基準を展開すること、データを活用して経営判断に直結させることが求められます。また、ESG報告の国際基準(GRI、SASB、ISSB)とEHS施策をつなげることで、グローバル市場での信頼性を高められます。



5. まとめ


グローバル企業のEHS先進事例は、単なる規制対応を超え、企業の競争力やブランド価値の源泉となっています。日本企業もこれらのベストプラクティスを学び、戦略的にEHSを推進することで、国際競争力を強化し、持続可能な成長につなげていく必要があります。

 
 
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