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5-13. VR/ARを活用した安全教育・訓練プログラムの革新

  • yutofukumoto
  • 2025年8月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年8月22日

企業のEHS(環境・労働安全衛生)活動において、安全教育・訓練の質を高めることは労働災害防止の要です。従来は座学やビデオ学習、模擬訓練が中心でしたが、受講者が受け身になりやすく、現実の危険場面を体験するには限界がありました。そこで注目されているのが、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用した安全教育・訓練プログラムです。最新テクノロジーを活用することで、従業員が没入感を持って学べる革新的な教育手法が広がりつつあります。



1. VR/AR安全教育の特徴とメリット


VRを用いた安全教育では、実際の工場や建設現場を仮想空間に再現し、危険作業や事故シナリオを体験できます。現実では再現が難しい高所作業や火災、化学物質漏洩といったリスクも、安全な環境で疑似体験することが可能です。ARは現場にスマートグラスやタブレットを持ち込み、作業手順や注意ポイントをその場に重ねて表示できるため、実務に直結した教育を実現します。これにより、従業員は「知識」と「体感」を同時に得られ、学習効果が高まります。



2. 労働災害防止への実践的効果


従業員が仮想環境で危険を体験することで、リスク認知力が向上し、不安全行動を事前に防止する意識が高まります。特に新入社員や外国人労働者など現場経験が浅い人材にとって、VR/AR教育は現場に出る前の重要なトレーニング手段となります。さらに、危険作業に関する心理的ストレスを事前に体感することで、緊急時の冷静な行動につながる効果も期待されます。



3. 導入時のポイント


VR/ARプログラムを導入する際には、自社のリスク特性に即したシナリオ設計が不可欠です。例えば、化学プラントなら化学物質漏洩対応、物流業界ならフォークリフト操作の安全教育など、業種ごとの実務に直結した内容にすることが求められます。また、操作性やコスト面も重要で、ハード機材やソフトウェアの選定、クラウド活用によるデータ管理などを事前に検討する必要があります。



4. 今後の展望


AIと連携することで、個人ごとの学習状況を分析し、弱点に応じた訓練を提供する「パーソナライズ教育」が可能になります。また、5Gやクラウドの普及により、遠隔地の拠点でも同時にVR訓練を実施できるようになり、グローバル企業の教育体制強化に大きく貢献すると考えられます。



まとめ


VR/ARを活用した安全教育・訓練プログラムは、従来の座学中心の研修を大きく変革し、実践的かつ効率的な教育を実現します。企業にとっては労働災害防止と安全文化醸成の両立を可能にする有力な手段であり、今後ますます導入が進むことが予想されます。

 
 
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