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7-10. サプライヤー社員を含めたEHS教育の展開と監督責任

  • yutofukumoto
  • 2025年8月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年8月22日

グローバル化が進むなか、企業のEHS(環境・健康・安全)責任は自社従業員にとどまらず、サプライヤーや協力会社の社員にまで及んでいます。調達活動や生産委託の現場で発生する労働災害や環境事故は、委託先の問題にとどまらず、発注元企業のブランドや信頼性に直接的な影響を与えるためです。そのため、サプライヤー社員を対象としたEHS教育の体系的展開と監督責任の明確化が、企業にとって不可欠となっています。



1. サプライチェーンにおけるEHS教育の重要性


サプライヤーでの労働災害や法令違反は、調達元企業のコンプライアンス違反やESG評価の低下につながります。特に、人権デューデリジェンスや環境規制の国際的強化により、企業はサプライチェーン全体のEHS水準を担保する責任を負っています。教育を通じて安全意識や環境配慮を浸透させることは、リスク回避だけでなく取引先との信頼強化にも直結します。



2. 教育プログラムの設計ポイント


サプライヤー社員を対象とする場合、教育内容は基本的な安全衛生ルールや環境法規制の遵守に加え、現地の労働慣習や文化を考慮したアプローチが必要です。現場作業者には事故防止のための具体的行動を、管理者層にはリスクアセスメントや監督責任の理解を重点的に教育することが効果的です。さらに、Eラーニングや現地研修を組み合わせることで、グローバル規模でも均一な教育水準を確保できます。



3. 監督責任の明確化


発注企業には、サプライヤーに対してEHS教育を提供・推奨するだけでなく、その実施状況を監督・評価する責任があります。監査や定期的な現場訪問を通じて、教育の実効性を確認し、改善点をフィードバックする仕組みを整えることが重要です。また、契約書にEHS遵守条項や教育参加義務を盛り込むことで、法的にも企業の監督責任を担保できます。



4. 成果の測定と改善


教育効果を確認するためには、サプライヤー拠点での事故件数やヒヤリハット報告の推移をモニタリングすることが有効です。さらに、外部監査結果や従業員アンケートを活用することで、意識面・行動面の改善度合いを把握できます。その上で、PDCAサイクルを回すことにより、教育の質を継続的に向上させることができます。



まとめ


サプライヤー社員を含めたEHS教育の展開は、企業の社会的責任を果たすと同時に、グローバル競争での信頼性を高める戦略的施策です。教育体制と監督責任を明確にし、効果測定を通じて改善を続けることで、持続可能なサプライチェーンの構築が実現します。

 
 
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