7-16. 教育効果を高めるアクティブラーニングの活用
- yutofukumoto
- 2025年8月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年8月22日
EHS(環境・健康・安全)教育において、従来の講義形式だけでは受講者の理解や定着に限界があると指摘されています。その解決策として注目されているのが、学習者主体で進める「アクティブラーニング」の手法です。アクティブラーニングは、参加者が自ら考え、議論し、体験することで学習効果を高める教育アプローチであり、EHS分野においても大きな効果を発揮します。
まず、アクティブラーニングの利点は「主体的な学び」を促すことにあります。EHS教育では、事故や災害を防ぐために受講者自身が危険を認識し、行動に移せる力が求められます。単なる知識習得ではなく、グループディスカッションやケーススタディを通じて、自ら問題点を発見し解決策を考えることで、実務に直結した学習が可能となります。
また、現場での具体的なシナリオを用いたロールプレイやシミュレーションも有効です。例えば、化学物質漏洩事故を想定した対応訓練や、ヒヤリハット事例を題材としたグループ討議は、受講者にリアルな状況を体感させ、実践力を養います。こうした体験型の学習は記憶の定着度が高く、現場での即応力向上につながります。
さらに、アクティブラーニングは参加者間の相互交流を深め、組織全体の安全文化形成にも寄与します。異なる部門や職位の社員が協力して課題に取り組むことで、EHSに対する共通認識が生まれ、部門横断的な安全意識の浸透が促進されます。このような組織的な学びは、従業員一人ひとりの行動変容を後押しします。
最近では、ICTを活用したアクティブラーニングの導入も進んでいます。オンライン会議システムを利用したディスカッションや、VR/ARを活用した危険体感教育は、時間や場所を問わず学習の質を高める手段となっています。特に、グローバル拠点を持つ企業にとっては、遠隔地の従業員にも均質な教育を提供できる点で有効です。
総じて、EHS教育におけるアクティブラーニングは、知識の習得にとどまらず、行動変容や安全文化の定着を実現する強力な手段です。今後、企業は教育体系の中に積極的に取り入れ、持続的なEHSレベル向上につなげていくことが求められます。


