top of page

7-19. 教育成果を可視化するためのKPI設定とモニタリング

  • yutofukumoto
  • 2025年8月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年8月22日



EHS(環境・健康・安全)教育の効果を最大化するためには、教育を実施するだけでなく、その成果を定量的に把握する仕組みが不可欠です。教育効果を可視化することにより、改善点を明確にし、経営層や現場に対して教育の価値を示すことができます。そのために有効なのが、KPI(重要業績評価指標)の設定とモニタリングです。


教育成果を測定するKPIには、インプット指標とアウトプット指標の両方を組み合わせることが望ましいです。インプット指標としては、教育受講率、研修参加者数、受講時間数などが挙げられます。これにより、教育の実施状況を把握できます。一方、アウトプット指標としては、テストやアンケートによる理解度評価、現場での安全行動の改善率、ヒヤリハット報告件数の増減、事故発生件数の推移などを活用することで、教育の実効性を確認することが可能です。


KPIの設定において重要なのは、経営目標やEHS戦略との整合性です。単に「教育を行った」ことを測るのではなく、「教育を通じて安全文化が強化されたか」「法令遵守レベルが向上したか」といった経営に直結する観点で設定する必要があります。また、部署や役職ごとに異なるKPIを設定することで、現場に即した成果を可視化しやすくなります。


モニタリングの実施には、デジタルツールの活用が有効です。クラウド型EHS管理システムや学習管理システム(LMS)を導入することで、受講履歴や理解度を自動的に記録し、リアルタイムに集計することができます。さらに、ダッシュボードを用いた可視化により、経営層やマネジメント層が一目で進捗状況を把握できる仕組みを整えることが効果的です。


また、教育KPIは一度設定して終わりではなく、定期的に見直すことが必要です。法令改正や事業環境の変化に応じてKPIを更新し、現場からのフィードバックを取り入れることで、常に実効性のある教育評価を実現できます。


教育成果をKPIで可視化し、継続的にモニタリングすることは、EHS教育の質を高めるだけでなく、企業全体の安全文化の醸成とコンプライアンス強化につながります。これにより、教育投資の正当性を示し、持続可能な成長を支える基盤を確立することができます。

 
 
bottom of page