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7-9. 定期教育・リフレッシュ研修の企画と効果測定方法

  • yutofukumoto
  • 8月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月22日

EHS(環境・健康・安全)分野において、定期教育やリフレッシュ研修は、安全文化を継続的に維持し、従業員の知識や行動を最新の状態に保つために欠かせません。労働災害や環境事故の多くは、知識の風化や習慣化による注意力の低下が原因となるため、定期的な教育プログラムの実施は重要です。本記事では、企画のポイントと効果測定方法について解説します。



1. 定期教育の企画ポイント


定期教育の基本は、過去の事故やヒヤリハット事例を教材に組み込み、実務に即した内容にすることです。安全衛生法令の改正や新たな規制要件に対応したアップデートも欠かせません。さらに、対象者の役職や業務内容に応じて教育内容をカスタマイズすることが有効です。例えば、管理職にはリスクマネジメントや監督責任を強調し、現場作業者には具体的な安全行動や緊急時対応を重点的に教育する方法が効果的です。



2. リフレッシュ研修の必要性


リフレッシュ研修は、従業員が学んだ知識を再確認し、形骸化した安全ルールを再び意識づける役割を果たします。特に、長期間事故が発生していない職場では安全意識が低下しやすいため、定期的な研修を通じて危険を再認識させることが重要です。加えて、模擬訓練やケーススタディを取り入れることで、受講者が自ら考えて行動する姿勢を促進できます。



3. 効果測定の方法


教育や研修の効果を可視化するには、事前・事後テストの実施やアンケート調査が有効です。理解度テストで知識の定着を測ると同時に、現場観察によって実際の行動変化を確認することも必要です。また、研修後の一定期間におけるヒヤリハット報告件数や不安全行動の減少をモニタリングすることで、教育効果を定量的に評価できます。さらに、KPIとして「研修受講率」「安全提案数の増加」「事故発生件数の推移」を設定することで、継続的な改善につなげられます。



4. DXを活用した効率化


最近では、オンライン教育システムやEHS管理システムを活用することで、定期教育やリフレッシュ研修の効率化が進んでいます。受講履歴の自動管理、効果測定データの一元化、教育コンテンツのオンデマンド提供などにより、従業員の学習状況をリアルタイムで把握し、必要に応じて改善を加えることが可能です。



まとめ


定期教育とリフレッシュ研修は、安全文化を維持するための基盤であり、効果的な企画と正確な効果測定が成功の鍵となります。教育内容を実務に直結させ、定量的評価を通じて改善を繰り返すことで、EHSの水準向上と企業の持続的成長に寄与します。

 
 
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