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8-15. SDGs達成に向けたEHS部門の実務的貢献

  • yutofukumoto
  • 8月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月21日



SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、企業のEHS(環境・健康・安全)部門は重要な役割を担っています。持続可能性を経営戦略に組み込む動きが広がる中で、EHS部門は単なる法令遵守の枠を超え、実務的な貢献を通じて企業の持続的成長と社会的責任の両立を支える存在となっています。


まず、環境面での貢献としては、エネルギー効率化や温室効果ガス削減、廃棄物削減、再生可能エネルギーの導入などが挙げられます。EHS部門は環境マネジメントシステムを通じて、CO₂排出量や水使用量のモニタリングと改善を推進し、SDGsの目標7(エネルギー)、13(気候変動対策)、12(持続可能な消費と生産)に直接的に貢献します。


健康・安全面では、労働災害の防止や従業員の健康増進がSDGs目標3(すべての人に健康と福祉を)に直結します。EHS部門はリスクアセスメントや安全教育、ウェルビーイング施策の導入を通じて、働く人々の安全と健康を守り、組織の生産性向上にも寄与します。


さらに、社会面では、EHS部門が人権デューデリジェンスやサプライチェーン管理を担うことで、SDGs目標8(働きがいと経済成長)、16(平和と公正)への貢献が可能です。特にサプライヤー監査や第三者認証の導入により、労働環境や環境基準の遵守をグローバルに推進することが求められます。


近年は、EHSデータの透明性と開示が投資家や評価機関から注目されており、SDGsを意識した非財務情報の報告が重要視されています。EHS部門はデータ収集と分析を高度化し、ESGレポートや統合報告書を通じて企業の責任ある姿勢を示すことで、社会的信頼と持続可能な投資を呼び込むことができます。


総じて、EHS部門はSDGs達成に向けて企業の実務的推進力となる存在です。環境保全、労働安全衛生、社会的責任の3側面をバランスよく実行することで、企業価値の向上と持続可能な社会の実現に大きく貢献していきます。

 
 
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